「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから。」孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子は真っ赤なカマロの助手席にはボーイフレンドを、バッグには森永キャラメルを携え、70歳の今も現役ぶりを発揮する―。
とび職の男を隅から隅まで慈しみ、彼のためなら何でもする女、「料理は性欲以上に愛の証」とばかりに、清掃作業員の彼に食べさせる料理に心血を注ぐ元主婦など、お互いにしかわからない本能の愛の形を描いた珠玉の6編を収録。(Amazonレビューより)
ブログ移転第一弾として選んだこの本。
なんて懐かしいこの表紙のキャラメル。
取って口に入れたくなります
私が好きな作品は2篇目の作品です。
清掃作業員の男と、彼の体は私が作った料理で出来ていると言い、
彼に毎日最高のおいしさを手作りで食べさせる女。
そこまで思いつめちゃうと恐いかなと思いきや、それがとても
素敵な女性だなと好印象で書かれているのです。
好きな文章
彼を待ちわびた分だけ、大根は飴色を深くして、私は、今も、ここにいる。
(本文より抜粋)