活字中毒ともいうべき、本がなくては
ならない私。

5歳の息子と、3歳の娘がいます。
子供たちお気に入りの本なども
紹介しています。
コメント&TB大歓迎です。

なお、記事と無関係のTBはこちらで削除させていただくことがあります。
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かあちゃん/重松 清
評価:
重松 清
講談社
¥ 1,680
(2009-05-29)

JUGEMテーマ:読書
 
かあちゃん。

夫を交通事故で亡くしてから笑わなくなってしまった、かあちゃん。

それは運転していたのは夫であり、助手席には会社の同僚が・・・
その方もなくなってしまった。夫の運転ミスでもあることから、
ずっと相手方家族に申し訳ない気持ちから、30年近くひっそりと
暮らしてきた。贅沢な暮らしは全くしない。

そのかあちゃんの息子と取り巻く環境からかあちゃんの気持ちは
ゆっくりと揺らいでいく。

母親が年老いていくというのは実につらい。
母親とはいつまでも元気でいるのが当たり前だなんて勝手に思い込んでいる。

私の母親も会うたびに白髪が増えているではないか。
希望が丘の人びと/重松 清
評価:
重松 清
小学館
¥ 1,785
(2009-01-16)
コメント:最後のほろっとさせるところが重松さんらしい。

JUGEMテーマ:読書
 
題名のとおり希望が丘の人々が登場人物。

希望が丘とはニュータウンと呼ばれる、とある町のこと。
なだらかな坂道があり1丁目から(たしか4丁目まで???)ある。

若くして亡くなった妻が幼い頃すんでいた希望が丘に住むことになった、
田島一家。
娘美嘉とはどうもぎこちない、父田島。
希望が丘で学習塾の塾長を務めることになった。

だがしかし、入会してくる子供の数が足りなく経営はおぼつかない。
本部の田島よりも若い者にいつも口うるさく言われる。
ちゃんと電話勧誘はしてますか?広告は出してるのか?など口の利き方が
なってない。

私が希望が丘に住んでみたいかと考えると、一言でいうと住みたくない。
私、ともが住んでいる街とあまり変わり映えしなさそうだから。

矢沢永吉を愛するえーちゃんなど顔ぶれはおもしろい。
先が気になり一気に読めた。
卒業/重松 清
評価:
重松 清
新潮社
¥ 1,680
(2004-02-20)

JUGEMテーマ:読書
 
4つの短編からなる本。
印象に残ったのが「まゆみのマーチ」
ちょっとこのお母さんにイラッとくる。
どんな時でも歌を歌ってしまう主人公の妹まゆみ。

小さい頃からの癖は直らず、入学式や授業参観でも歌ってしまった。
そんな妹が兄は恥ずかしくてたまらない。

先生から注意されても直らない。
母親は笑っているだけ。どうして注意しないのかと兄は疑問に思う。

このイライラさせるところが重松さんらしいと言えばらしいが。
疾走/重松 清
評価:
重松 清
角川書店
¥ 1,890
(2003-08)
コメント:重いです。こんなに重い本はしばらく読みたくないです。

JUGEMテーマ:読書
 
重い。重苦しい。胸が締め付けられるほど苦しい。辛い。
ページをめくる手も重くなる。そんな気持ちとは裏腹に
ページはどんどん進む。

この表紙の顔は誰なんだろうってずっと考えてた。
それが最後まで読んでやっとわかった。
ここに登場する人物、一人一人なのではないか。

みんなこんな顔をするんじゃないかな。


犯罪へとひた走る14歳の孤独な魂を描いて読む者を圧倒する現代の黙示録。

一家離散、いじめ、暴力、セックス、バブル崩壊の爪痕、殺人……。14歳の孤独な魂にとって、この世に安息の地はあるのか……。直木賞作家が圧倒的な筆致で描く現代の黙示録。

剥き出し費の「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の奇跡。比類なき感動の結末が待ち受ける現代の黙示録。重松清畢生1100枚!
「どうして、にんげんは死ぬの?」舌足げなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の仏間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとしていて、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで届く。 想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい…      それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた「人の少年。現代日本に出現した奇跡の衝撃作、ついに刊行!(amazone レビューより抜粋させていただきました)


上の文章にも出てくるが「おまえ」という言葉が出てくる。
このおまえとはシュウジという少年を指している。
誰なんだ???この人??ってまた疑問。
これも解決。
お父さん、お母さんそして兄のシュウイチと弟シュウジ。
このシュウジに対する気持ちは読んだ人にしかわからない。
私からすれば弟というより息子、私は母親という気持ち。
同じ母親という立場からすれば、こんな両親正直ひどい。
我が子に対して、平等に接しなければならない。
そりゃぁ、同じ兄弟で平等に接しているつもりでもそういかない場合も多々ある。

でもこの両親イライラするほどひどい。
やるせない。こんなのってない。

最後一筋の光が、それも針の穴ほどの小さな穴から光が差している。
それが救いである。

この本を否定するわけではない。
が、しかししばらくこんな重い本は読みたくない。
カシオペアの丘で(下)/重松 清
カシオペアの丘で(下)
カシオペアの丘で(下)
重松 清

下巻も読了。
上巻より下巻の方が重松節というかとても心に残る文章がたくさんあった。
カシオペアの丘から見る星空が美しいように、キザじゃないとても良い言葉が
天の川のように長い文章となって見事に物語を構成しているのだ。

内容はというと、上巻で疑問だった点、どうしても理解できなかった4人(トシ、
シュン、ユウ、ミッチョ)それぞれの気持ちが明らかになる。子供の頃から抱えていた様々な想いがやっとわかった。
私もわかったし、4人がお互いの気持ちを理解することが出来て本当に良かったと
思えた。

日に日に体力が落ちていくシュン。彼を取り巻く周囲の家族や友人が支える。
シュンは妻と息子もこの友人に加えて欲しいと願う。友人達もそうしたいと願う。

この話は最初から「許す」「許される」という言葉が繰り返されてきた。
登場人物それぞれがこの気持ちを持っているのだ。お互いをそして自分自身を…

ラストはなんとなく予想していた通りの展開である。
ラストは段々しぼんだ風船のようにシューっと小さくなっていくような感じであまり
重くない。私はもう少し重みが欲しかった。
最後のページから5、60ページ当たりはいつの間にか泣いていた。
号泣ではない、じわーっと涙が目にたまってくるのを感じた。
カシオペアの丘で(上)/重松 清
カシオペアの丘で(上)
カシオペアの丘で(上)
重松 清

この手の話は好きじゃないという人もいるだろう。
私は続きが気になり仕方がない。好きということか。

北海道で幼なじみだった男女4人の物語。
ユウ、トシ、シュン、ミッチョ(ミッチョは女性)。
トシとミッチョは夫婦となり北海道に住んでいる。
ユウとシュンは東京に住む。

あるとても幸せな家族を不幸におとしめる事件が起きる。
母親と買い物に来ていた娘が連れ去られ、ショッピングセンターの屋上からその
少女がある人物によって落とされてしまうのだ。
犯人は意外な人物だった。そしてこの家族は離れ離れになってしまう。

シュンは末期の肺がんであることが健診でわかる。
手術も出来ないのだ。余命は3ヶ月。
物語が進むに連れ、ガンの進行も進み、体のあちこちに転移していく。
シュンには愛する妻と、小学4年生の息子がいる。
その家族を残して自分の人生が幕を下ろそうとしている。
このシュンが思うガンという病気。
「ガンはある意味自殺のようなものではないか」
このような辛い立場になった人でなければ思いつかない言葉ではないだろうか。
悔いのないように音信が途絶えていたトシとミッチョと再会するために北海道を訪れる。

シュンが園長を務める廃園間近の遊園地での再会。
というところで上巻の物語は終わる。
シュンはトシとミッチョに会えない何か事情があったようだ。

愛する家族に裏切られた男性と愛する家族を残してこの世を去る男性の辛さ。
どちらも耐え難いものがある。

続きが気になり一刻も早く読みたいので、図書館へ行ってみた。
案の定、借りられていた。
きみの友だち/重松 清
410407506Xきみの友だち重松 清 新潮社 2005-10-20by G-Tools



最後の、最後まで本当に残り2,3ページまでわからなかった。

結末が想像できなかった。小さな感動というのか号泣してしまうほどではない。
短編小説かと思いきやここは重松作品。最後は全部つながってくる。

          あいあい傘    
          ねじれの位置
          ふらふら
          ぐりこ
          にゃんこの目
          別れの曲
           千羽鶴
          かげふみ
          花いちもんめ
          きみの友だち

これより先は、ネタバレしている危険がありますので、今後読みたいと思っている方はどうぞ読まないで下さい。でも本は読んでみてください。そして
またこのブログへコメントを下さい。


小学5年生から話は始まる。恵美ちゃんは交通事故で松葉杖がなくては歩けない体になってしまった。それは同級生のせいだとお見舞いに来てくれた友達に言い張る。それによって友達が1人もいなくなってしまった。クラス対抗大縄跳びに参加するため誰が縄を回すかのクラス会議。もちろん、1人は恵美ちゃん。そしてもう1人は生まれつき腎臓の病気を持つ由香ちゃん。

そして2人は生涯の親友になる。

他の同級生達はもっとたくさん友達がいなくちゃ寂しいでしょ?っていう。
しかし、恵美ちゃんは由香ちゃんがいてくれればそれでいいと言う。
由香ちゃんが入院して、学校に来れなくても。


印象に残った言葉がある。

「泣きたくなったら一度下を向いてから、空を見ると自然と笑顔になる」

下を向くと息がしにくくなるから、空を見たとき気持ちがいいんだって。
泣きたいと思うことはあまりないけど、疲れたなと思うことはある。
そんな時空を見上げてみようかな。

同級生の西村さんが赤ちゃんを連れてパーティー会場に来るシーンがある。
そこで
「亡くなった由香ちゃんのお父さん、お母さんつらかっただろうなあ。わたしだって、この子が自分より先に死んじゃったら、もう、死ぬほどつらいもん。」
交通事故でも何でも、子供が死んでしまうニュースを見たら、すぐにその子の親のことが思い浮かぶ。(本文より抜粋)


私も過去3人の同級生を病気で亡くしている。
今、親になって思うのは子供の葬式をしなくてはならなかったご両親の気持ち。考えると胸が痛くなる。弱っていく子供を看てるのはつらかっただろう。

ずっと疑問だったのは「きみの話をしよう」という人がいること。
この人は誰なんだろう、と思っていたがこの疑問はさいごの表題「きみの友だち」で明かされる。良かった〜中途半端に謎で終わらなくて。

ほんわかする温かい物語です。懐かしい子供時代に戻ってみてはいかかでしょう?
その日のまえに/重松 清
その日のまえに
その日のまえに重松 清 文藝春秋 2005-08-05売り上げランキング : 35Amazonで詳しく見るby G-Tools
きみの友だち 明日があるさ うちのパパが言うことには 流星ワゴン 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

久しぶりに泣きました。ただ、ただ涙が流れこぼれる。
リリーさんの『東京タワー』もとてもいい本で感動した。用もないのに
実家に電話をして母の声が聞きたくなった。でも涙は出なかった。
泣きたいけど、こらえてしまって。

しかし、この本は自然と涙があふれてくる。

この本は短篇集だとずっと思ってた。多分、5篇目の表題「その日のまえに」までを読むまでは。それにどの話も終わり方が中途半端だなと思って
読んでいた。しかしその後の「その日」「その日のあと」を読むにつれて
今までの話が全て関連している事に気づく。

一番つらいのは「ママ、ママ」と慕う子供を残して天国に行かなければ
ならなかった女性の話。

私をはじめ、私の家族にもいつかは来る「その日」。
「その日」、「その日」・・・・。
今はまだ見えない未来の「その日」だが、余命がわかったときから
「その日」までこの本に出てきた人たちのように明るく過ごせるのだろうか。