最近、この題名にこめられた作者の気持ちは・・・など考えながら本を読んだりする。さっきまで考えていた。『クローズド・ノート』の意味を。
今もまだはっきりわからない。過去のノートは閉じて、新しい未来を。
前を向いてしっかり歩いていこう。なんてありきたりな言葉しか思いつかない。
前半は文房具店の万年筆コーナーに訪れる様々な客層が書かれている。
淡々としているが、ここでつまらないと読むのを辞めないでほしい。
私自身、万年筆がほしくなってしまった。
でも今は無理して買わない。どうせ買うなら一生物がほしいから。
今買って何を書く?
と考えた。
高が知れてるもん。保育園の様々な申し込みの記入だろう。
いつかステキな万年筆が似合う女性になりたいものだ。
そして後半。
読者を一気に読ませる。文章に引き込まれるあまり、気ばかり焦りページを飛ばし読みしてしまうくらい。不思議と文章の世界がゆったりとしているせいかもしれない。ここはさすがミステリー作家の腕の見せ所。
恋愛小説ではあるけれど、べたべたしていない。相手の心を探ったり、色々な駆け引きがあったり。。。
えっ、でもこういうのってべたべたしてるのかな。
最後どうなるの??という気持ちでいっぱい。
ミステリーじゃないけど、答えがある。
でも余韻がある。
印象に残った言葉もたくさんあった。
もっと書きたいこと、まだ本を読んでいない人に伝えたいことはたくさんある。
しかし、ここで感想を綴ってしまうと、完全なネタバレになるのが目に見えているので、大変つらいがあとは本を読んでみてください。
こんな文章でちゃんと読んでほしい気持ち伝わってるかな。
きっと、何か感じ取れる。今までにない読後感を味わうことが出来る一冊に違いない。