思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。
あ〜いい本だったなぁ。
ひなたでゆるりのリサさんからいただいた本の3冊目の本。本当にどの本もリサさんの心を
そのまま感じられるような温かい本だった。
こういういい本を読むと、読み終わったときホッとして緊張もときほぐれる。
毎日毎日緊張して生活しているわけではないが、仕事が忙しいということもあり。
高校で講師をする、早川清。きよしではなく、きよと読む。
ずっとバレー小学から高校までバレー部だった清には文学部の顧問なんて、退屈で仕方ない。高3の夏、引退を目前にして退部せざるを得なかった。傷ついた心にたった1人の垣内君の言葉1つ1つが心にしみる。
垣内君は最初、好きなタイプではなかった(私個人としてね)
読み進むうち、とても垣内君の周りに振り回されない芯の通った性格がとてもいい。
ちょくちょく清のアパートにやって来る清の弟の拓実もいい弟だし。
浅見さんという男性と不倫しているが、話がドロドロしていない。
さっぱりしたさわやかに終わって読後の味わいもとてもよかった。