札幌で働く柾人のもとへ、両親の死という過去で疎遠となっていた妹から手紙が届いた。結婚するという連絡に喜んだが、式間近になって妹と婚約者がほぼ同時に失踪。柾人はふたりを捜し出すため戻ることのなかった故郷へ向かう。
すごいぞ!!すごいぞ!!
杏の読書日記プラスの杏さんおすすめの本だ。杏さんのブログで初めてこの作家さんを知り、ずっと気になっていた。図書館で見つけたので借りてみた。
何だこの作家は???
ラストまで手に汗握るとはこのことで、本を閉じる事を許さない感じ。
ミステリーに分類されるのだろうか。
主人公柾人は、札幌の<三国屋>という百貨店に勤務する。
ビルの最上階の顧客管理部の部屋の奥にある小さな部屋。
顧客管理部<特別室>。
そこのたった1人の専従社員で、主任。1人きりだけど役付きで部長でもある。
それぐらいの権限がないとこの部署では何も出来ないのである。
そしてたった1人の肉親である、妹の行島木実(いくしまきみ)。
この2人の過去はとても辛い。。。。
ある事情で両親を亡くしてしまった。その記憶を忘れることの出来ない柾人と木実。
その木実が何故か行方がわからなくなってしまった。
旭川店に勤務する木実の婚約者の青山君の行方もまたわからない。
これはどういうことだ。
そこで柾人は自分の仕事の権限を使い、独自の捜査を行う。
長年親代わりをしていてくれた、カクさんと共に。
このカクさんと草場さんという男性がとてもいい。
味のある俳優さんが私の中で演技を繰り広げてくれた。
途中、衝撃的な過去や手に汗握る場面が出てくるがラストは本当にそれぞれが家族のようになりまさに「ホームタウン」である。