アフターダーク
村上 春樹
真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹。(Amazonより)
初めての村上春樹さん。
何故この本を選んだか。
私の通う小学校ではまずはお母さんから読書を始めましょうというその名も
「母親文庫」というものがあります。
図書室の隣りの準備室にまた本がたくさんあり、そこは母親文庫専用の本の部屋があります。私はこの母文の役員をしています。
本は毎月配布されます、当番制なので2ヶ月に一度学校に行き配本作業をしています。
前回は私は当番でなかったので、他の役員さんが渡しにこの本を選んでくれました。
何が入っているかな〜ととても楽しみにしていました。
本は息子がランドセルに入れて持ってきます。
「お母さん、本持ってきたよ〜」
の声にワクワクしながら袋を開けるとな、なんと村上春樹さんの本が入っているではありませんか
さて感想のほうに入りましょう。
何となく村上春樹さんって敷居が高いような、難しそうってイメージがあったのですが読んでみると今までに読んだことのないような作品というか、日本語がとてもキレイに表現されていた。
物語は午後11時56分から始まる。そしてラストの時計は6時52分だ。
物語は分刻みに進んでいく。
時計がこの時間を差しているのだ。
舞台は繁華街と呼ばれる地域。ここに関わる人々の深夜という暗闇の世界から出ることの出来ない、きっと明るい光を浴びることはできないのかもしれない。
視点は第三者の目線で書かれている。誰が見ていることなのか最後まで読めばわかるのかと思っていたが、結局わからずじまいだった。読後は気抜けした感もあったが、きっと読み手自信の目線なのだろうかと今、感じた。
コオロギさんという本名はわけあって明かしていない、女性が出てくる。
この人の体験から得た話、語りがとても良かった。
とにかく不思議な世界に引き込まれることは間違いない