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評価:
歌野 晶午
文藝春秋
¥ 1,950
(2003-03)
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最後の最後で私がだまされた。
しかしこのだまされは不思議と心地よいのは何故だろう。
以前から読んでみたかったこの本。
しかし図書館で見るたび、こんなに分厚い本読めるかなって
また戻していた。
最後の最後で・・・・というのはさまざまなレビューで知っていた。
ミステリー好きにはたまらないだろう。
途中、読み続けるのが辛くなるときがある。
想像するに気持ちが悪いのだ。
でもそこで手を止めないで、ページをめくり続けてほしい。
それ以上読みづらくはならないから。
物語はインチキ商法。その名も「蓬莱倶楽部」
健康食品や羽根布団やアルカリイオン水ペットボトルで1本2万円など。
何から何まで多種多様に売りつける。
つかんだ獲物は逃がさない。
ローンを組ませターゲットを追い込んでいく。
そして犯罪に手を染めてしまう。
以前こんなことをうちの近所でやっていた。
この本が出版されたのが、2003年。
その頃はこんな悪徳商法が多かったのかもしれない。
無料ですからお店に来てくださいと呼びかける。
そのお店は長くて、約3ヶ月しかとどまらない。
正体がばれてしまうからだ。
とここまではよく夕方のTVなどでもやっていたので、
ご存知の方は多いと思う。
あとは読んでのお楽しみってことで。。。