活字中毒ともいうべき、本がなくては
ならない私。

5歳の息子と、3歳の娘がいます。
子供たちお気に入りの本なども
紹介しています。
コメント&TB大歓迎です。

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希望が丘の人びと/重松 清
評価:
重松 清
小学館
¥ 1,785
(2009-01-16)
コメント:最後のほろっとさせるところが重松さんらしい。

JUGEMテーマ:読書
 
題名のとおり希望が丘の人々が登場人物。

希望が丘とはニュータウンと呼ばれる、とある町のこと。
なだらかな坂道があり1丁目から(たしか4丁目まで???)ある。

若くして亡くなった妻が幼い頃すんでいた希望が丘に住むことになった、
田島一家。
娘美嘉とはどうもぎこちない、父田島。
希望が丘で学習塾の塾長を務めることになった。

だがしかし、入会してくる子供の数が足りなく経営はおぼつかない。
本部の田島よりも若い者にいつも口うるさく言われる。
ちゃんと電話勧誘はしてますか?広告は出してるのか?など口の利き方が
なってない。

私が希望が丘に住んでみたいかと考えると、一言でいうと住みたくない。
私、ともが住んでいる街とあまり変わり映えしなさそうだから。

矢沢永吉を愛するえーちゃんなど顔ぶれはおもしろい。
先が気になり一気に読めた。
卒業/重松 清
評価:
重松 清
新潮社
¥ 1,680
(2004-02-20)

JUGEMテーマ:読書
 
4つの短編からなる本。
印象に残ったのが「まゆみのマーチ」
ちょっとこのお母さんにイラッとくる。
どんな時でも歌を歌ってしまう主人公の妹まゆみ。

小さい頃からの癖は直らず、入学式や授業参観でも歌ってしまった。
そんな妹が兄は恥ずかしくてたまらない。

先生から注意されても直らない。
母親は笑っているだけ。どうして注意しないのかと兄は疑問に思う。

このイライラさせるところが重松さんらしいと言えばらしいが。
人は、永遠に輝く星にはなれない
JUGEMテーマ:読書
 
厚い本ではないが、人生の生き様がつまった本。

古賀病院で医療ソーシャルワーカーとして働く猪口千夏。
その病院で亡くなった妹の死を受け入れることの出来ない、西原という87歳の男性が猪口の相談室を訪れる。認知症ではないが、妹はいないはずの病室を訪れてしまう。

本当は一人暮らしが寂しくて、寂しくてたまらないのに強がってしまう。
世間話をする友人もいない。唯一毎日来てくれるのが、夜のお弁当を届けに夕方来てくれる宅配サービスの30代の女性。それも妙な錯覚を起こし、混乱を招く。
頭の中の混乱の様子が文章から伝わる。伝わると言っても私はこんな混乱に陥ったことがないので、想像でしかない。
最後の混乱の様子は文章を読むというより、見るという感じに近い。

こんな本を読んだのは初めてだ。

猪口を訪ねるのはこの老人だけではない。ガンを宣告され混乱する30代の女性。
入院中の患者など様々な病気と戦う人々が登場する。

人の生と死を考える本だ。